短編小説・ショートショート【極楽堂】

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静寂をとりもどせ

 交渉は決裂。
 こちらが平和的に解決しようとしているのに、やつらはそれに耳を貸そうともしない。
(04枚) 041

天国への扉

 険しい顔をしたじいちゃんが、部屋の奥から出てきた。
 頭には麦藁帽子、そこからサイドを守るべくして覆っている手ぬぐい。
(03枚) 042

はじめての

「あんたねえ、はっきりしなさいよ」
 短く切りそろえた髪、日に焼けた肌。恐らく彼女が運動系の部活をしているだろう。
(04枚) 043

プレゼント

「そんなん買ってやればいいじゃんか」
 黒いニット帽をかぶり、切れ長の目の男が、切って捨てるように言葉を投げた。
(04枚) 044

最悪の日

 史上最大のピンチである。
 初めて来た駅はあまりにも広く、俺を迷わせるには十分な大きさであった。
(09枚) 045

死に至る夜明け

 俺たちはコトバを奪われた。
(03枚) 046

恋うらら

 申し訳ないと思った。
 隣で優しく話しかけてくれる彼の顔は、本当に幸せそうで、それを見ているだけで穏やかな気持ちになれた。
(014枚) 047

聞こえる

 怪しい。
 確かに建物自体は古いが、造りはしっかりしている。どこかが朽ちているということもない。
(16枚) 048

因果応報の業

 神が慈悲をかけてくれるとは思えなかった。
 命を奪いすぎた。
 薄れゆく意識の中で、彼は思った。
(02枚) 049

リスキーミッション

「だめだ。俺にはできない」
「ばかな。怖気づいたか?」
(03枚) 050
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