短編小説・ショートショート【極楽堂】

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オモイ

「最近どうなの、カナエちゃんと?」
 想像の範疇の質問だった。
 トモキとはつきあいが長い。
(18枚) 051

インビジブルアタッカー

 まったくの不意打ちだった。
(02枚) 052

ぼくが見たもの

 雲ひとつない青空から、おひさまが熱いくらいに照りつけている。
 今が冬だということを忘れてしまうような天気だ。
(08枚) 053

口の禍の元

 ん?
 あれ?
 おかしいな。
 なんだなんだ。
(06枚) 054

冷却贖罪

 天国から地獄へ。
 ぬるま湯につかりきっていた俺は、強制的に凍てつくような流れに身を打たれた。
(02枚) 055

交際三ヶ月

「いてっ」
「あ、ごめん。大丈夫?」
「うん。平気」
「もしかして、緊張してる?」
(02枚) 056

聖なる夜に

「なにが悲しくて男三人でこんなところに」
 絶望にくれた声でアキトがもらす。
 そりゃそうだ。
 だいの男が三人でカラオケボックスに来ているのだ。
(08枚) 057

比翼連理の永遠

 見たことのもない女の人だった。
 恋人だったのだろうか、さっきからずっと涙に暮れ、顔をあげない。
(11枚) 058

追跡!二十四分

「あら、どうしたの? 一品しか頼まないなんてめずらしいじゃん」
 目の前にある水の入ったグラスを手にしながら、向かい側に座っている男に尋ねる。
(04枚) 059

友だちのお母さん

 いじめる方が一〇〇パーセント悪いって言うけれど、必ずしもそうじゃないときが例外的にあると思う。
 つまりいじめられる方にも、なんらかの理由があるってこと。
(16枚) 060
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