短編小説・ショートショート【極楽堂】

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憧れ

 お前はいいよなぁ。
 窓の外で大きく伸びをしている黒猫を眺めながら、深くため息をつく。
 いつも自由だし、好きなときに、好きなとこへ行ける。
 それに比べボクは、いつも同じ場所にとどまり、退屈をもてあましながら、自由に憧れることしかできない。
今度、生まれ変わることがあれば、絶対にあんな猫になりたい。

「お前はいいよなぁ」
 さっきから、窓の外をボーッと眺めている、飼い猫を眺めながら、深くため息をつく。
 仕事に追われることなく、いつも自由にのんびり暮らしている。
 今度、生まれ変わることがあれば、絶対にあんな猫になりたい。
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