短編小説・ショートショート【極楽堂】

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米国からの刺客

目的
   4人でハンバーガーを50個食べてみよう。
参加者
  極 ・ 水 ・ 鳥 ・ 光
極「ネットでハンバーガーを100個食べる人たちがいたよ」
鳥「じゃ、オレたちもやろう」
極「100個は難しいから、とりあえず50でいこう」
鳥「50だとインパクトないなぁ」
極「まぁまぁそう言わず」

 とりあえずあまり目立たないようなマックを探し、作戦決行。

極「オレ、今朝6時に目覚めたわ」
水「オレなんか、5時っすよ。しかも、昨日の夜から何も食べてない」
鳥「オレ朝飯にチャーハン食ってきちゃった」
極「余裕だな、鳥」

 店内にて

鳥「ハンバーガー50個ください」
店員「ご、50個ですかっ?!」
鳥「はい」

 階段の影でほくそえむ怪しい他3人。

光「何個くらいいけますかね」
極「よくて10個じゃない?」
鳥「その気になれば15個はいけるな」
水「オレ、5個でダメかも……」

 第一陣登場。



光「1つのプレートに10個ずつくるんですね」
極「うむ。そうすると全部そろうまで時間がかかりそうだな」
水「冷めるんじゃない?」

 第二陣登場。



極「おいおい10個ずつくるのかと思ったら」
水「まさか40個一気に来るとは」

 50個そろうとなかなか壮観ですね。

極「さあ、戦いの始まりだ」

3個ぐらいは楽勝ペースで食べ始める4人。
しかし5個くらいから雲行きが怪しく。

光「これは、やばいっすよ」
極「まさかこれほどまでとは」
鳥「オレ、トイレ行ってきていい?」

6個から世界が変わる。
一口一口時間をかけて食べることしかできなくなる4人。

極「イタイイタイ、今まで体験したことのない痛みが」
3人爆笑。


▲つわものどもの夢の跡。

とりあえず7個ずつ食べ終わる4人。

光「甘くみすぎてましたね」
水「まさかこんなにすごいとは」
極「いや、オレたちはよく戦ったよ」

あまった22個のハンバーガーは鳥のパーカーのポケットとフードの中に入れて持ち帰りました。
こんもりふくらんだ感じがなんとも言えず笑えます。
街行く人々は見てみぬフリをしていました。



結論
  4人でハンバーガー50個は無理。
  食べ過ぎると腹痛はおろか、頭痛までしてくる。
  マックに入る前の自分を止めたい。

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